中古一戸建てを購入する時の注意点③



近年、少子高齢化に伴う空き家の増加によって、マイホーム購入の選択肢として中古住宅の購入が広がっています。
価格の安さなどがウリの中古住宅ですが、築年数が経っている故のデメリットや注意しなければならないポイントがあるのも事実です。納得の中古住宅を購入するために、絶対に外してはいけない注意点についてご紹介します。

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目次
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良い中古住宅を見極めるポイント

最後に良い中古住宅を見極めるためのポイントについて紹介します。このポイントを踏まえて中古住宅選びを行い、失敗してしまうリスクを減らしていきましょう。


ポイント①:見た目だけでは選ばない

例えば、築15年程度経過した住宅。価格は一般的に築15年程度まで急角度で下落し、その後なだらかになります。一戸建ての場合、経年劣化のため、外装など大規模リフォームが必要になるのがちょうどこの時期です。まだ一度もリフォームされていない物件を割安で購入し、予算や好みに合わせてリフォームするのも良いでしょう。

また、内装は浴室や洗面台、キッチンなどの水回りに生活感があると、敬遠されがちですが、実は、プロの業者に清掃を依頼すればきれいに生まれ変わる物件も多くあります。不具合がなく使い勝手にも不満がないようであれば、リフォームではなく清掃という選択肢もあります。


ポイント②:リフォームが可能かどうかを確認する

中古物件の多くは購入後すぐにではなくても、将来的にリフォームすることを前提としているケースがほとんどです。リフォーム前提ということは、その場所を更地にして建て替えるということではなく、住宅そのものの構造を残して内装や外装を補修、改装するということです。

リフォームするためには、購入したい中古物件の構造体が丈夫で頑丈な造りになっているかが重要になってきます。そこで、構造がしっかりしている物件かどうかを簡単に確認できる方法があります。それは、前述でも解説した2000年以降に建てられた新耐震基準を満たした物件、もしくは大手メーカーで建築された物件かどうかです。

一般的に大手ハウスメーカーで建てられた住宅は、強い構造にこだわっているため頑丈な造りになっています。壁を取り払って間取りそのものを変更するリノベーションをする場合は、壁で支える2×4工法ではなく、木造軸組工法(在来工法)のように柱と梁で構造が組まれている軸組工法なら簡単に作り替えることが出来ます。

住宅の構造によっては、リフォームのしやすい構造や、向いていない構造があります。将来的に検討しているリフォーム内容や間取りの作り替えなどがある場合は、あらかじめ購入する物件の建築法や構造体の強度を把握しておくことをおすすめします。


ポイント③:安全性をチェックする

中古住宅を選ぶ際は、住宅周囲の環境を含めた安全性や、住宅に対する防犯対策の確認をするようにしましょう。


【周辺の安全性チェックポイント】
●消防活動が可能な道に接しているか
●人通りが極端に少なくないか
●長時間滞在すると不自然に思われる立地か
●奥まった場所もしくは外出を確認されやすい場所ではないか
●繁華街が近くにないか

【防犯対策の安全性チェックポイント】
●玄関や窓に防犯対策がされている、もしくは設置可能な住宅か
●隣家との間隔が十分か
●高い塀や木で囲われて視界が遮られていないか

中古物件の立地はあらかじめ確認しておく必要があります。緊急車両が入るスペースがあるか、泥棒に入られやすい環境下にないかなど、しっかりと確認しておきましょう。周囲の目につきやすい場所であっても、高い木や塀が視界を遮ることで不審者に入られるケースもありますので、住宅の外構とあわせて設備にも防犯対策が十分に可能な物件かを見ておきましょう。



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マイホームといえば新築住宅というイメージが強い時代もありました。しかし、近年はリフォームやリノベーションによって理想の住まいを実現する事が注目を集めるようになり、中古住宅市場も盛り上がりつつあります。
新築住宅も中古住宅も、それぞれにメリットとデメリットがあり、購入者の予算や状況に合わせた幅広い選択肢が用意されています。
まずはどちらが自分たちのライフスタイルに合致しているかを見極めましょう。
きっと、理想の住まいを見つけることができるはずですよ。


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