相続などで手に入れたもう誰も住んでいないような古い家を売却する際、建物を壊
して更地にしてから売りに出すべきか、そのままにするべきか悩む人は多いはずです。
その場合に気になるのは、更地化するための費用や、メリット・デメリットではないでしょうか。
今回はこれらについて詳しく解説しますので、後悔しない賢い選択にお役立てください。
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目次
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④更地にする?しない?どっちが良いの?
古家つきの売却と更地化する際のそれぞれのメリットやデメリットが分かりましたので、実際に起こりやすいケースをもとに、どちらにすべきかの説明をしたいと思います。
<更地にしたほうが良いケース>
・建物が古すぎて住めない
いくら個人の好みといえども、安心して食事や睡眠をとることができないといった家の機能が失われている場合には、取り壊しのうえで更地化したほうがいいと思います。
また、最近は防災の意識が高まっているので、一見奇麗そうに見えても見た目がきれいなことと安全性が確保できているのは別の問題と捉えてしっかりと注意したほうがいいです。
・空き家の維持管理が困難な人
"取り壊すには目先の費用がかかるし、建物もまだ使えそうでもったいないので、そのうち何とかしよう…"という形で空き家をそのままにして、何ら維持管理をしてない場合は要注意です。
自分で決める以外は「そのうち」はやってこないですし、放置すれば解決の道は遠のくばかりです。
長い期間を考えた場合、結局無駄な維持管理は解体費用よりもはるかにお金がかかることも多いので、維持管理が難しいと感じたら早めに決断して更地化することをおすすめします。
<更地にしないほうが良いケース>
・建物に価値がある
「古民家としての利用価値がある」といったように、建物の価値が認められる古家の場合、解体せずに売却した方がより高く古家を売却することが可能です。
・再建築不可の建物
都市計画法や建築基準法などは年々改正されますが、改正以前に建っている建物は「既存不適格建築物」という扱いになり、その建物が存続する限りは建物使用を継続できます。
このような既存不適格建築物は更地化してしまうと、同種同規模の建物は二度と建築できない可能性があるので、安易に取り壊さないほうがいい場合もあります。
・解体費用が高額である
手元に残るお金が少なくなるため、解体せずにそのまま売却した方が良いでしょう。
まとめ
今回は古い家を解体する費用やそのメリットやデメリットなどについて説明しました。
家を壊すということはとても大きな勇気と決断がいることであり、悩ましい問題だと思います。
また、自分一人で考えているとなかなか決めることが出来ず、資金調達や補助金などの有益な情報も得ることが難しいかと思います。
そんな場合こそ、プロである不動産仲介会社に相談して適切な判断をしてください。